Apple Watch Series 6からUltra 3に乗り換えた話

📝 この記事でわかること
- Series 6を5年使って感じた限界と乗り換えの理由
- なぜSeries 11チタニウムではなくUltra 3を選んだか
- Ultra 3のリアルな良い点・悪い点
- 乗り換えを検討している人へのアドバイスSeries 6を5年使って感じた限界と乗り換えの理由
- なぜSeries 11チタニウムではなくUltra 3を選んだか
- Ultra 3のリアルな良い点・悪い点
- 乗り換えを検討している人へのアドバイス
🙋 この記事がおすすめの人
- Series 6前後を使い続けていて買い替えを検討している人
- Ultra 3がオーバースペックか迷っている人
- 非アスリートがUltraを選ぶ理由を知りたい人
- 正直レビューが読みたい人
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Apple Watch Series 6を2020年12月に購入してから、約5年。毎日欠かさず着け続けた結果、バッテリーの最大容量が74%程度まで低下していました(2025年11月時点)。
「そろそろ限界かな」と感じ始めたタイミングで、かねてから気になっていたUltra 3への乗り換えを決断しました。
正直に言うと、Ultra 3を選んだのは「タフな環境向けのスペックが欲しかったから」ではありません。バッテリー持ちと、無骨かつ高品質なデザインに惹かれたというのが本音です。
もう一つ、乗り換えを後押しした背景があります。Series 6を5年使い続けて気づいたのは、スマートウォッチが思った以上に自分の生活に溶け込んでいたということです。「使わなくなるかも」という不安が消えた今、どうせ長く使うなら上位モデルの方が息が長い——その確信が、Ultra 3という選択に背中を押しました。
これはApple Watchの買い替えを検討している人全般に言えることだと思います。すでにApple Watchのある生活に慣れているということは、上位モデルに乗り換えても使いこなせる可能性が十分にある、ということです。
その観点から、乗り換えてどうだったかを正直に書きます。
Apple Watch Ultra 3
そもそもApple Watchで生活がどう変わるのか、初めての方向けの選び方の全体像は、こちらの記事にまとめています。
Series 6、5年使って感じた「限界」
バッテリー劣化という現実
5年間使い続けたSeries 6、最終的なバッテリー最大容量は74%程度でした。
新品時は問題なく1日使えていたのが、晩年はだいぶ状況が変わっていました。帰宅後に充電してから睡眠測定を行い、翌朝そのまま着けて外出しても、夕方にはバッテリー残量がほぼゼロ。常時点灯をオフにして節約しても、睡眠測定と1日の使用を両立させるのが難しくなっていました。
Appleのバッテリー交換サービスはバッテリーのみの交換ではなく本体ごとの交換になる仕様でお得との噂もあり、バッテリー交換も視野には入っていましたが、色々考えた末思い切って上位モデルに乗り換えようと判断しました。
ケースで外観を守り続けた5年間
私が使っていたSeries 6のケース素材はアルミニウム。軽量で扱いやすい優れた素材ですが、傷がつきやすく、一度ランニング途中で軽くガードレールにぶつけただけでしっかりした傷が入ってしまい、それ以降は傷隠しとさらなる傷の防止のためにずっとケースを着けて使っていました。
これが地味にストレスでした。せっかくの美しいデザインの本体を、ともすれば安っぽいケースで覆って使う——何か本末転倒な気がしていたのです。「傷つきにくい素材のモデルなら、裸で使えるのに」という思いが積み重なっていきました。
なぜSeries 11チタニウムではなくUltraを選んだか
——アスリートでも冒険家でもない私がUltraを選んだ理由
正直に言うと、Ultra 3はハードな環境にも耐えうる堅牢さを前面に押し出したモデルです。しかし私はそのような環境では使いません。それでもUltraを選んだのには、理由があります。
チタニウムモデルへの乗り換えを検討し始めたとき、当然ながらSeries 11チタニウムも候補に上がりました。薄型・軽量で、鏡面仕上げのラグジュアリーな質感は非常に魅力的です。腕時計としての完成度という意味では、むしろSeries 11チタニウムの方が一般的な「高級時計」のイメージに近いかもしれません。
それでもUltraを選んだ理由は、大きく3つあります。
① 傷への不安
Series 6のアルミケースに傷が入ってショックを受けた経験から、「なるべく傷つきにくい・傷が目立ちにくい素材を選びたい」という思いがありました。Series 11のチタニウムは鏡面仕上げで美しい一方、鏡面は傷が入ったときのダメージが大きく、より目立ちやすいという側面があります。鏡面チタニウムはSeries 10から採用されたもので、購入当時はまだ長期使用での傷の入り方の実績が十分ではなく、懸念が拭えませんでした。
そしてここに、もう一つのジレンマがありました。Series 11チタニウムの鏡面仕上げの美しさを活かすなら、ケースなしの裸運用が理想です。しかしケースなしで鏡面を使えば傷のリスクが高まる。かといってケースをつければ、せっかくの鏡面の美しさが台無しになる——。
一方、Ultra 3の梨地仕上げチタンは、すでに複数世代にわたる実績があり、「傷が目立ちにくい」という評価が定着していました。裸運用を前提に考えたとき、自然とUltraに軍配が上がりました。
② バッテリー持ちの差
Series 11のバッテリーは公称最大24時間。Ultra 3は公称最大42時間です。Series 11も従来の18時間から大幅に改善されましたが、睡眠測定をしながら翌日の夜まで安心して使い続けるには、Ultra 3の余裕の方が頼もしい。何年も使い続けるつもりなら、バッテリー容量が大きい方が劣化後の余命も長い——そういう計算もありました。
③ 価格差が思ったより小さかった
これが意外と大きな決め手でした。Series 11もUltra 3もセルラーモデルのみの展開ですが、価格を比べると——
| 42mm | 44mm | |
|---|---|---|
| Series 11 チタニウム | 114,800円〜 | 122,800円〜 |
| Ultra 3(49mm) | — | 129,800円〜 |
44mmのSeries 11チタニウムとUltra 3の差額はわずか7,000円です。7,000円の差で、バッテリーが約1.75倍になり、最上位モデルになる。男性で腕のサイズに問題がなければ、この差額でUltraが選べるなら——という気持ちになるのは自然な流れでした。(まんまとAppleの価格設定の罠にハマっている気はしましたが笑)
女性や細腕の方には49mmは大きすぎる可能性があり、その場合は42mmのSeries 11チタニウムとの比較になるため差額は広がります。その場合はどちらが合うか、実際に店頭で試着して確かめることをおすすめします。
何年も使うつもりなら、よりタフで、そもそもの電池容量が大きいUltraを選ぶことで、長く使い続けられるのではないか——そう考えて、最終的にUltra 3を選びました。
Ultra 3にして「これは良かった」
バッテリー:充電ストレスからの解放
乗り換えて真っ先に感じたのが、バッテリーへの意識が消えたことです。Series 6の晩年は常に「今何%?」と気にしていましたが、Ultra 3にしてからそういう感覚がほぼなくなりました。睡眠測定をしながら、翌日も常時点灯をオンにしたまま使い続けられる——この余裕は思った以上に快適です。
公称値は最大42時間(低電力モード時72時間)。毎日充電が前提のSeries系とは、運用感がまったく異なります。
ちなみに、このUltraの急速充電を活かすなら、対応した充電スタンドがあると便利です。私はBelkinのWIZ017(3-in-1スタンド)を使っていて、iPhoneやAirPodsとまとめて充電しています。
画面の広さ・光量・モジュラーUltra
40mmから49mmへの変化は、画面サイズにも直結します。表示できる情報量が格段に増え、通知の文章をより多く読めるようになりました。また画面の輝度が上がったことにより屋外での視認性も別格で、晴天下でも画面がしっかり見えます。
さらに、Ultra 3専用の文字盤「モジュラーUltra」の恩恵が大きいです。Series系でも情報量が多いインフォグラフ文字盤を使えますが、モジュラーUltraは一つ一つのコンプリケーション(表示情報)が大きく、かつ上下3個ずつ計6個のコンプリケーションの形状が統一されていることで、一見して情報を読み取りやすいという利点があります。 インフォグラフは実はモジュラーUltraより表示できるコンプリケーションが多いという利点がある一方、時計の短針や長針がコンプリケーションに被る時間帯になると項目が見えづらくなるという大きな弱点がありました。その点、モジュラーUltraは針がなくなった分、よりデジタルウォッチらしい外観になりましたが、結果として針に表示の邪魔をされることがなくなりました。このあたりは好みの問題と考えます。
まとめると、通知の文章量が純増しただけでなく、待ち受け画面で得られる情報の「質」が変わった、というのが正直な感想です。
各アイコンが大きく表示され見えやすい。外周の目盛はは秒針です。
よく見ると表示アイコン数はモジュラーUltraより1つ多いですね。長針がちょうどコンプリケーションに被ってしまっています。
Digital Crownの操作感
細かいようで、毎日使うと差が出る部分です。Ultra 3のDigital Crownは溝が深く、指への引っかかりが明確です。操作していて「回している感」があり、Series 6よりも確実に操作できます。
素材と耐久性:チタン・梨地・サファイアガラス
これが乗り換えの大きな動機のひとつでした。チタンケースは梨地仕上げになっており、仮に細かい傷がついても目立ちにくい加工です。アルミモデルも軽量で扱いやすく多くのユーザーに愛用されている素材ですが、長期使用での傷の蓄積という点では、チタン+梨地には一日の長があります。
さらにサファイアガラスは強靭で、しばらく何も貼らずに使ってみましたが傷つく気配がありませんでした(しかし筆者はビビリなので精神的な安定のためにガラスフィルムを貼っています。フラットディスプレイのためフィルムも貼りやすい)。ケースなしで使える安心感は、日々の満足度に確実につながっています。
常時点灯×バッテリー余裕という組み合わせ
スマホをすぐに取り出せない場面は日常に意外と多くあります。両手が塞がっているとき、人目があるとき——そういう場面で、腕をちらっと横目で見るだけで時刻や通知を確認できる常時点灯は非常に有効です。
ただ、常時点灯はバッテリーを消費します。Series 6の晩年はバッテリー節約のためにオフにせざるを得ませんでした。Ultra 3ではバッテリーに余裕があるため、常時点灯をオンにしたまま運用できる——この組み合わせがあってこそ、真価を発揮します。
防水性:ちゃんと洗えること
Ultra 3はダイビングにも対応するほどの防水性能を持っています。私はダイビングはしませんが、流水でそのまま洗えることは実用的なメリットです。汚れやすい環境での作業や、汗をかいた後も気にせず洗い流せる。腕時計を外す場面が自然と減りました。
正直「ここは微妙」なところ
マルチファンクションボタンの持て余し
Ultra 3にはSeries系にはないマルチファンクションボタンが側面についています。一応ボイスレコーダーの1発起動に割り当てていますが、正直そこまで使っていません。現在も用途を模索中です。使い道が明確にある方には便利だと思いますが、そうでない場合は「あってもなくても…」という感じになります。
オーバースペックの自覚
Ultra 3はハードな環境にも耐えうる堅牢さを前面に押し出したモデルです。衛星通信やダイバー機能はまだ一度も使ったことがありません。オーバースペックであることは自覚しています。ただ、衛星通信やダイビング機能を活かせるアクティブな使い方をする人にとっては、Ultra 3は本領発揮のモデルです。私のような使い方では余剰スペックになりますが、「余裕があること自体が安心感になる」という感覚で日々使っています。
セルラー強制のコストと注意点
Ultra 3はGPS + Cellularモデルのみの展開です。ただし、セルラー契約をしなくてもGPSモデルとして使えるため、月額の追加コストは必須ではありません。デメリットとして感じるのは、せっかくセルラー対応の本体を買ったのに、契約しなければその機能が眠ったままになるという点。「もったいない」という感覚は正直あります。
また、セルラー契約を使いたい場合には注意点があります。2026年現在、Apple Watchのセルラー契約に対応しているのはドコモ・au・ソフトバンク・楽天モバイル・ahamoの5社のみ。格安SIM(MVNO)やサブブランド(UQ mobile・LINEMO等)では契約できません。さらにスマートフォンとの同一キャリア契約が前提となるため、格安SIMメインで運用している方はセルラー機能を使えないまま、ということになります。
画面エッジが痛い
これは完全に盲点でした。Ultra 3は画面のエッジが鋭利で、何かにぶつかると普通に痛いです。Series 6では気にならなかったのですが、サイズが大きくなった分だけ存在感が増し、ドアの縁や引き出しなどに当たる機会も増えました。少しだけ気にしながら生活しています。
サイズと袖口問題
40mmから49mmへの変化は、最初かなり大きく感じます。数日で慣れますが、袖口が細いシャツやジャケットでは引っかかる場合があります。また、腕が細い方——特に女性には大きすぎる可能性があります。購入前に店頭での試着を強くおすすめします。
ダブルタップは万能ではない
ダブルタップ(親指と人差し指をつまむジェスチャーで操作できる機能)は便利ですが、万能ではありません。仕組みとして、画面に表示されている一番上のボタンが選択されるというアルゴリズムになっています。ボタンが1つだけの場面では何の問題もないのですが、複数のボタンが表示される場面では意図しない操作になります。
例えばLINEの通知では「返信」「通知オフ」「閉じる」の順にボタンが並んでおり、ダブルタップすると「返信」が選択されてしまいます。アラームでは「スヌーズ」「停止」の順なので、止めたくてもスヌーズされてしまう——これはアラーム作成時に「スヌーズなし」に設定することで回避できますが、一手間かかります。「便利なようで、場面を選ぶ」という点は覚えておいてください。この辺はアップデートでの改善が望まれます、。
Series 6とUltra 3、生活感ベースの比較
| 項目 | Series 6(5年後) | Ultra 3 |
|---|---|---|
| バッテリー | 最大容量74%・1日持たない | 余裕で2日以上・睡眠測定も余裕 |
| 画面 | 40mm・屋外はやや見づらい | 49mm・晴天下でも鮮明 |
| 文字盤 | インフォグラフ等 | モジュラーUltra(情報が大きく見やすい) |
| ケース素材 | アルミ(傷がつきやすい) | チタン梨地(傷が目立ちにくい) |
| ガラス | Ion-Xガラス | サファイアガラス |
| 常時点灯 | 節電でオフ運用 | オンのまま使える |
| Digital Crown | 操作感・普通 | 溝深く・引っかかりが良い |
| サイズ感 | コンパクト・服を選ばない | 大きい・袖口注意 |
| 傷対策 | ケース必須 | ケースなしで使える |
| 価格(当時) | 約5万円台 | 約13万円台〜 |
こんな人に向いている/向いていない
Ultra 3が向いている人
・バッテリーを気にせず使いたい
・常時点灯をフル活用したい
・傷を気にせずケースなしで使いたい
・デザインや素材の質感にこだわりがある
・Series 6以前から長く乗り換えを検討している
Ultra 3が向いていない人
・GPSモデルで十分・セルラー費用は払いたくない
・腕が細い・サイズが大きいのが苦手
・バッテリー以外はSeries 11で十分と感じる
・価格差7,000円よりも薄型・軽量を優先したい
まとめ:「高いけど、後悔しているか?」
結論から言うと、後悔していません。
購入動機がバッテリーとデザインだったので、その2点において期待通り、あるいは期待以上でした。タフスペックは使い切っていませんが、「余裕があること自体が安心感になる」という感覚で日々使っています。
5年間ケースに守られていたSeries 6と、裸のまま使えるUltra 3——この違いだけでも、毎日の満足度はかなり変わりました。
価格は確かに高いです。ただ、5年以上使うつもりで買うなら、十分に元が取れると思っています。Series 6以前からの乗り換えを検討している方、すでにApple Watchが生活に溶け込んでいる方には、自信を持っておすすめできます。
Apple Watch Ultra 3





